inochiのペイフォワードとは、献血のように自分のヘルスケアデータを誰かのために提供(データドネーション)することで、直接的に救われるいのちに加え、データ共有の積み重ねによる技術革新によって、社会全体のいのちが守り合われるような未来社会を実現するためのデザインです。
現在、医療分野ではまだまだデータの利活用が進んでいない現状があります。特に私たちは日常で取れるリアルワールドデータに注目し、ランニングと心理状態の相関についての実証実験を行いながら、誰もがいのちを守り合う新たな未来を目指しています。
inochiのペイフォワードの最新情報を入手データドネーションとは、データ駆動型社会の中で、自分のヘルスケアデータを誰かのために提供したいという「意志あるデータ提供」を普及させることで、医療やヘルスケアのイノベーションに役立てる仕組みです。
多くの人がコロナ禍を経験して、データの利活用が非常に重要な役割を果たすことに気付いたと思います。感染状況がデータによって把握され、適切に反映されることで、感染爆発を未然に防ぐことができました。
しかし、私たち一般市民にはデータを提供したいと思うきっかけがなく、自分のデータがどのように社会の役に立っているのかわかりにくい課題があります。そこで、いわばデータの献血制度のようなデータドネーションの仕組みが普及する必要があるのです。
自分のデータが知らないうちに吸い取られて、何に活用されているのかわからない。という不安を解消するために、データドネーションの仕組みは主体性を持った同意を前提としています。また、データの帰属はあくまでも本人にあるので、同意後でも、同意撤回や、部分的同意や、選択的データの提供など、個人の意思変更に柔軟な対応ができるシステムを目指しています。